
カノンってよく聞くけど、どんな音楽のことを言うのかな?
このような疑問ありませんか?
カノンと聞けば、「バッハのカノン」のことを思い出す方が多いのではないでしょうか。
「バッハのカノン」は有名な曲で、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
しかし、カノンは曲名ではなく、演奏方法ということをご存知でしたか?
今回は、「カノン」の演奏方法について深掘りしたいと思います。
この記事を読めば、普段なんとなく知っていると思っていることが、
スッキリ理解できるようになりますよ!


大人向け音楽教室講師。
LINEピアノサロンでは大人の方向けにやさしいピアノレッスンを開催しています♪
音楽教諭免許、音楽健康指導士、らくらくピアノ認定講師資格取得。
「カノン」ってどんな音楽なの?
あなたは「カノン」という曲を聴いたことがありますか?
こちらが皆さんがよく知っている有名なバッハの曲「パッヘルベルのカノン」です。
とっても心に染みる曲ですね。
ピアノバージョンはこちら。
こんな素敵なメロディが300年前に作られていたんですね。
私も大好きな曲です。
実際に、私の娘にも「カノン」と名付けたぐらい!
では、この「カノン」と言う曲の名前の由来や構成について、解説していきます。
「カノン」の名前の由来は?


カノンは、古代ギリシャ語のKanonに由来しています。
文字の意味は「物差し(定規)」のことで、
転じて「信仰の中心となる教え」、「それと指して決めること」を意味するようになりました。
このように、決められたルールに則って演奏するという意味で「カノン形式」という言葉が使われるようになりました。
西洋では、14世紀ごろにカノンの形式の楽曲が現れています。
それ以降は数多くの巨匠により、楽曲としてまたは楽曲の一部として活用されてきました。
ブラームスの女声合唱用のカノン集や、フランクのヴァイオリンソナタ(1886)終楽章のカノン技法などが有名です。
「カノン」の音楽の構成は?
では、「カノン形式」とは一体どのような形式なのでしょうか?
冒頭部の主題となる旋律を、後続する他の声部が一定の法則に従って、
少し遅れて模倣しながら追いかけてゆく
このような作曲技法の形式です。
この技法を使った楽曲をすべて「カノン」と言うときもあります。
例えば、誰もが子どもの頃に一度は歌ったことのある
も、そのうちの一つです。
声楽曲で「輪唱(りんしょう)」と呼ばれる歌ものは、
同じ旋律を少し遅らせながら追いかけていく・・・
機械的に構成された最も単純な「カノン」です。
ただし、必ずしも同じ動きばかりでなく、
時には先行の旋律を逆行したり、
音の長さを倍にしたり半分にしたり、
様々な工夫を凝らすこともあります。
形式も多種多様で、声部の数、主題の数、声部どうしの動き、先行部と後続部の関係など、
たくさんの型に分類されます。
「カノン」の基本のコード
カノンは、輪唱の他にもう一つ大きな特徴があります。
それは、「パッヘルベルのカノン」に出てくる基本のコード進行です。
C→G→Am→Em→F→C→F→G
※Key=Cの場合
このコード進行は、パッヘルベルのカノンに出てくるコード進行なので、
「カノン進行」とも言われています。
このコード進行は、人の耳にとても心地が良く、す〜っと染み込むコード進行なんです。
このコード進行を使えば曲はヒットすると言われているくらい。
J-POPでもこのコード進行が使われている曲がたくさんありますよ。
例えば
あいみょんさんの「マリーゴールド」です。
この曲は、最初のAメロとサビの部分が「カノン」進行になっています。
他には
スピッツさんの「チェリー」。
こちらはAメロが「カノン進行」になっています。
聴いていて体に心地よいのは、そういう理由だったんですね。
こんな曲にもカノン進行が使われています
ヤマハ「ぷりんと楽譜」では、1曲ずつ購入できます。必ず「サンプル」を表示して、難易度を確認してから購入してください。
まとめ
いかがでしたか?
「カノン」というのは曲名ではなく、演奏法ということがわかりましたね。
他にも「カノン」奏法で演奏されている曲がたくさんあります。
「カノン進行」が使わている曲をミックスさせた動画ありました。
面白いですね!
他にも見つけてみてくださいね。
音楽を聴く楽しさが倍増しますよ!


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