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「エリーゼのために」のエリーゼって誰?ベートーヴェンの恋の行方

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エリーゼって一体誰なんだろう?

「エリーゼのために」は耳に馴染む旋律が心地よく、多くの人が愛しています。

しかし、一度は疑問に思ったことはありませんか?

「エリーゼって、誰なの?」

今回は、この謎めいた疑問に迫り、ベートーヴェンの音楽に隠された愛の物語を解き明かしていきましょう!

目次

ベートーヴェンの死後に発見された「エリーゼのために」

ベートーヴェン

エリーゼのためにのエリーゼって誰ピアノを習い始めた子供たちがよく弾いているエリーゼのためにはイ短調で、

A-B-A-C-A

のロンド形式で書かれています。

この曲は、ベートーベン(1770年から1827年の死後、テレーゼ、フォン、ドロスティックと言う女性の蔵書の中から、自筆の楽譜が発見され、初めて世に出ました。

これにより、1810年にウィーンで作曲されたことが判明しました。

実は、「エリーゼ」という名前ではなっかった

「4月27日、エリーゼの思い出のために、ベートーヴェン作」と、彼自身が楽譜に記していたので、「エリーゼのために」の名で親しまれてきました。

しかし、彼の周辺の女性の中には、エリーゼの名は全く見当たらず、エリーゼとは一体誰なのかと長らく謎にされていました。

彼が使用していたスケッチ帳に書かれている楽譜を見たルートヴィヒ・メールが、テレーゼをエリーゼと読み違えたため、こうなったのだと推測されています。

と言うのは、20世紀になって、ベートーヴェンの筆跡研究家として知られているマックス・ウィンガー教授が、原稿に書かれたベートーヴェンのあの乱雑な文字を鑑定したところ、「テレーゼとも読める」と発表し、エリーゼはどうも間違いであるということになりました。

ベートーヴェンの叶わぬ恋

テレーゼ・マルファッティ

テレーゼは、ベートーベンが結構望んだ弟子のテレーゼ・マルファッティ嬢のことで、当時17歳でした。
大地主の娘、イタリア系の血筋を引いた、のびのびとした性格で、ウィーン社交界でも評判の美人でした。

この少女に熱烈な恋文をたくさん送ったものの、彼はすでに40歳。
23も年齢が開いていることから、ゴールインにこぎつけることができませんでした(この恋文は現存しています)。

しかし、テレーゼへのいつくしみが、この愛らしい小曲を書かせ、彼女にこの曲を贈ったのです。

この甘くなだらかなメロディを聞いていると、いかにも可愛くて美しい乙女の姿が浮かんできます。

粗野で激しい気性、とっつきにくさで知られたベートーヴェンの優しい側面を見せた曲です。

あの格調高く、数々の交響曲を書いた巨大な哲人が、こんな可愛らしい小品を書いたのかと思うと、何かほほえましく感じますね。

エリーゼは、その後ベートーヴェンの友人と結婚をしました。

ベートーヴェンの夢は叶わなかったようですね・・・

「エリーゼのために」の中に入り込んだ情熱

「エリーゼのために」は暗い感じの曲で、ミレ#ミレ#の半音階が使われていて、なんだか不安な気分になりますよね。

これはおそらく、ベートーヴェンがエリーゼに求婚されて拒絶されたという苦い経験を反映しているんじゃないかと言われています。

曲の途中で一瞬明るくなるけれど、すぐにまた悲しい調子に変わる。

まるで悲劇の中の一場面を感じさせるような作りになっているんです。

現代でも「エリーゼのために」のメロディが使われていた!

「エリーゼのために」は、この美しいメロディをもとに、J -POPでもたびたび使われています。

カテリーナ・ヴァレンテや、ザ、ピーナッツの歌で大ヒットした「情熱の花」、1981(昭和56)年の夏のカネボウ化粧品のキャンペーンソング「キッスは目にして」は、ともにこのメロディに歌詞を入れたものです。

面白いですね!

まとめ

いかがでしたか?

「エリーゼのために」は、単なるピアノの曲だけじゃなくて、その裏に隠れた愛と悲劇の物語があってこそ、こんなに愛されているのかもしれません。

ピアノを弾くとき、ぜひその背後のドラマも感じながら演奏してみてくださいね!

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